「精神科医は変な人ばかりだった?」夜の立川で語りあった、懐かしい話
- info4191383
- 11月30日
- 読了時間: 3分

先日、医局時代の仲間たちが開業のお祝いに駆けつけてくれました。 場所は、夜の帳が下りてさらにムーディーになった立川「グリーンスプリングス」。 ライトアップされた水辺や緑を見ながらのディナーは、ここが多摩であることを忘れてしまいそうなほどオシャレなひとときでした。
美味しい飲み物と食事を囲みながら、話題は自然と「あの頃、あまりにも濃すぎた医局時代」へ。
今でこそ言えますが、当時の精神科の医局って、とにかく「キャラの濃い」先生ばかりでした。 良く言えば個性的、悪く言えば……変な人たちの集まり(笑)。
どうやら、今の若い医局員の先生方は、とてもスマートで「普通の方」が多いと聞きます。 それに比べると、私たちの時代はまさに動物園のようなカオス状態でした。
そんな個性派揃いの中で揉まれたエピソードには事欠きません。
夜中まで泣きながら学会の準備をしたり、エンドレスにサマリーレポートのダメ出しをされたり、怒られたり、怯えたり、怒ったり、喧嘩したり、破壊したり、毎日がカオスそのものでした。
でも、今話していると、たまらなく面白い笑い話になります。
そんな「変人たち」に囲まれ、理不尽な修行を乗り越えてきた私たち。 ふと気づけば、当時恐れおののいていた先輩たちも、実は今の私たちより若かったのです。 未熟で、不器用で、でも全員が必死に精神医療に向き合っていた、熱い時代でした。

そこから話題は、私の新しい「こころのクリニック桜が丘」へ。 アナログでカオスだった時代を生き抜いた仲間たちに、当院のシステムの話をしました。
WEB予約、個別最適化を追求している多様な事前問診、電子カルテ連携、そして自動精算機。 極力ペーパーレス化し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推し進めている今のスタイルを聞いて、みんな驚いていました。
「すごい、未来のスタイルだね!」 「俺たちの知ってるのと違う!」
最新のシステムで効率化された当院は、彼らの目には「未来」のように映ったようです。 でも、私がここまでシステムにこだわるのは、やっぱりあの頃の経験があるから。
事務作業や雑務をテクノロジーに任せることで、かつて私たちが不器用ながらも必死に向き合っていた「患者さんとの対話」に、もっと時間を使いたいのです。
「変な人たち」に揉まれて育った図太さと、最新の「未来のスタイル」。 このハイブリッドで、私は私らしい診療をしていこうと思います。
夜風が心地よいグリーンスプリングスのテラスで、過去と未来が交差する、最高に楽しい夜でした。20年近く経っても、お祝いにこんなに素敵な会を設けてくれたことがとても嬉しく、感謝でいっぱいです。 また集まりましょう!




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